歯科専門の接遇マナー講師が聞いた!チェアサイドで歯科衛生士がうっかりつかっていた、おかしな言葉づかい
● 歯科専門の接遇マナー講師が聞いた!チェアサイドで歯科衛生士がうっかりつかっていた、おかしな言葉づかい
こんにちは。久保佳世子です。
先日、訪問した歯科医院さまのチェアサイドで、おかしな言葉づかいをしている歯科衛生士が居ました。
「入歯のほう洗浄しちゃいますね。」
この言葉づかいいかがでしょうか?
「〇〇しちゃいますね。」20代前半の若い歯科衛生士がつかっていた言葉づかいです。
あと歯科特有の気になる言葉として「入れ歯を外して下さい。」とはばかりなく言っていたことです。
患者さんがご自分で「入れ歯」と発するまでは、なるべく「入れ歯」と表現しないでください。
初めて、来院された患者さんのパノラマを撮らないといけないときは、このようにおっしゃって下さい。
「お口の中で、取り外し可能なものがあれば、お取りください。」
これは、実際にあった話です。
ある先生からお聞きした実話です。
ご夫婦で通われている、初老のご主人に「奥さんの入れ歯の調子はどうですか?」と尋ねました。
すると、それを聞いたご主人はビックリして「うちの家内は入れ歯だったの!?」とおっしゃっいました。
先生は、顔面蒼白になったそうです。しまった!と思っても後の祭りでした。
ご夫婦であっても、自分が入れ歯であることをご主人に隠されている場合があります。
その位デリケートなんです。
ですから、患者さんから入れ歯を預かるときは、大きな声で「入れ歯」と表現しないでくださいね。
完全個室で、周囲に聞こえないからといって「入れ歯」と安易に言うのも良くありません。
デリカシーに欠けます。特に、女性にはお気を付けください。
患者さんがご自分から「この入れ歯作ってもらって良かったわ。」などとおっしゃるまで、「入れ歯」と表現するのは控えた方が賢明です。
◆受講者の声◆
普段の口ぐせで使っている言葉で、使わなければもっとスマートな会話が出来る事に気付かされました。
まだ直せていない言葉がありので自分でも意識しながら、会話していきたいです。
電話のやりとりとボイスレコーダーで聞かせていただき、自分の良い点、悪い点にも気付けて良かったです。
良い点はこれからも継続し、直す点は時間がかかると思いますが、患者様に不信感を与えない会話をしていきたいです。
入れ歯をお預かりするときは、「お口の中のモノをお外し頂けますか。」と言いましょう。
その際に、トレイでお預かりするときは、トレイに両手を添えましょう。入れ歯は患者さんにとっては、大事な体の一部ですから大事に扱いたいですね。
グローブを装着した手で受け取るときも、両手で受け取りましょう。
診療シーンのビデオ撮影付きの研修は、患者さんが不快に思うこと言葉づかいに気付けます。