【セミナー開催レポート】2023年5月 新人スタッフの意識と行動が変わるセミナー
こんにちは、歯科専門 接遇コンサルタントの久保佳世子です。
2023年5月。歯科新人スタッフに意識と行動が変わるセミナーを開催いたしました。
コロナ禍によって、5月の開催は3年ぶり。
今回は、セミナーの様子をご紹介いたします。
歯科新人スタッフに意識と行動が変わるセミナーの概要
5月14日(日)東京、21日(日)大阪、28日(日)名古屋と、3会場にて実施しました。
総参加者数 54名です。
セミナーの開始時刻は、10時です。開始時間は10時スタートで終了は16時。
1時間のランチ休憩をはさみ、実質5時間、受講していただきます。
開場から、セミナースタートまで
9時40分から、会場に入室開始です。
皆さま、緊張した面持ちでセミナー会場に来られます。
受講者席は、4人1グループ。
あらかじめ、こちらでご用意した席次のとおりに着席していただきます。
席次は歯科衛生士、歯科助手、受付、ドクターと、さまざまな職種の方を組み合わせたグループ構成です。
ですから、一緒の医院から参加したスタッフとは、同じグループにはなれません。
他院との方、自分とは違う立場の人との交流を、積極的にはかって欲しいからです。
お一人のご参加でも心配ありません。
10時スタート 自己紹介と3つの約束
そして定刻に、セミナーを開始します。
最初に、講師である歯科接遇コンサルタントの久保佳世子の自己紹介。
次に、一緒に学ぶ4人グループのなかで、自己紹介をしていただき、緊張感を和らげます。
セミナーの内容と概要の説明が終わったあとに、当セミナーおなじみの3つのお約束を受講者にお願いします。
- 発言するときは大きな声で
- 疑問点があれば質問をする
- 返事をする
ひとつずつ解説します。
1.発言するときは大きな声で
マスクコミュニケーションになって、特に声の聞き取りにくさを感じます。
ですから、院内でマスクをしていても、普段の診療で患者さんに聞こえる会話ができるよう、セミナー会場でも大きな声で発言をしてもらいます。
声が小さい場合は、やり直しです。
2.返事をする
返事のできないスタッフが多くいますよね。
院長先生からよく、返事がないとご相談を受けます。
返事は非常に重要です。
返事がないと、仕事を依頼した人が不安になります。
また、返事がないことで無駄な動きも発生。
たとえば「照射器もってきてください」と言われて誰も返事しないと、洗い物の手を止めて、後片付けを中断し、複数のスタッフが動こうとします。
これは非常に無駄な動きです。
しかし誰かが「はい」と返事をすれば、無駄に業務を中断しなくて済みます。
ですから、返事ができるまで徹底的に指導を行うのが当セミナーの特徴です。
セミナーが終わるころには、自然と返事ができるようになっています。
3.疑問点があれば質問をする
多くの歯科医院様は、参加費を医院負担、休日にセミナーに参加されています。
ですから、疑問をもったままではもったいないです。
どんどんご質問いただきたいものです。
セミナー本編がスタート
いよいよ、セミナーの内容が始まります。
まずは、数字を使って「歯科業界の現状を知る」ことから学びます。
次に「自分の現状を知る」です。
自分が医院にとって、「人財」「人材」「人在」「人罪」なのかを、マトリックスを使用して自己診断していきます。
歯科業界、自分の現状が理解したところで、歯科医院専用にカスタマイズした、ビジネスマナーを学びます。
院長への接し方、先輩、同僚、年下先輩、年上後輩との接し方やコミュニケーションのあり方など。
専用テキストを使いながら、しっかり話を聞いていただきます。
つづいて「報連相」です。
ただ報連相の重要性を伝えるのではなく、歯科医院のあるあるシーンを例にして理解を深めていきます。
皆さん、大きくうなずかれるのが印象的です。
いよいよ、午前中のクライマックス。
午前中で、もっとも、伝えたいことが「お金」の話です。
このなかでは、マナー講師ではなくマネー講師というぐらいに、「お金」の話をしています。
具体的に言いますと「コスト意識を持つ」「給与を支払うには組織はいくら必要か」です。
大丸をはじめユニクロの教育チームで仕事をした経験上、これはとても重要ですが、多くの歯科医院では伝えられていません。
しかし、院長が伝えると、「セコい」「細かい」「お金にうるさい」と捉えられがちですから仕方ないのでしょう。
だからこそ、第三者である人間が伝えるべきこと。
私が「院長だったら、伝えたいこと」ばかりです。
午前中は、このお金の話で終了します。
ランチ休憩
弊社のセミナーでは、お弁当をご用意しています。
東京会場、名古屋会場は今半のお弁当、大阪会場は水了軒のお弁当です。
いずれも、皆さまから大好評でした。
午後のセミナーを再開
ランチ休憩が終わりましたら、午後のセミナーを再開します。
テーマは、「マナー美人になる」です。
席次、物の受け渡しなど、知らないと損をしたり、場合によっては恥をかくようなことをお伝えします。
マナーは、人として大切に接してもらえるための「生きる術」といっても過言ではありません。
やはり、私のセミナーを受講した方には、どこに行っても大切にしてもらってほしいという思いでお伝えしています。
ここでは、物の受け渡しのロープレもします。
このロープレが、結構おもしろく、普段のクセがでるものです。
次に、接遇の基本です。
接遇という言葉の意味の理解から、「接遇の五原則」を体系的に学びます。
コロナ禍になって3年が過ぎ、院内ではマスクコミュニケーションがスタンダードになりました。
マスクの着用により、表情で伝えられることが減っていますから、コロナ前よりコミュニケーションの質を上げる必要があります。
表情同様に大切な好印象を与える要素として、身だしなみチェックをシートに基づいて確認をして、いったん休憩です。
ティータイム休憩
大体、午後2時半あたりでティータイムです。
皆さま、スイーツには目がありませんね。
いろいろなスイーツを試しましたが、古今東西とても評判の良いのが『キャラメルサンド』です。
接遇の五原則を再開
休憩後、接遇の五原則の続きから。
接遇の五原則とは、1.挨拶 2.表情 3.身だしなみ 4.態度 5.言葉遣いです。
ここでも実践的に学んでいただきます。
アイコンタクト、笑顔、大きな声で挨拶の練習をするのは、受講者にもインパクトがあるようです。
意外とできていないのがアイコンタクト。
会釈の角度とともに、ここでみっちり目を合わせて挨拶をする練習をします。
全員が出来るまで、指導するので、最初と最後では雲泥の差です。
本セミナーの特徴
セミナーで使用するオリジナルテキストは、フルカラーで24ページです。
オリジナルのイラストも随所に配置しています。
飽きさせない工夫も取り入れたテキストにより、受講の理解度が高まり、最後まで集中力をもって受講ができます。
また、記入式なので、自分で考える時間もあります。
また、セミナー中は、終始一貫、講師が一方的に伝えることはありません。
自分で考える、グループディカッション、ロープレを通じて、たった1日で意識と行動が変わるように構成しています。
発言する頻度も多いですね。
講師が指名し、答える際に声が小さいと、できるまでやり直しします。
ある意味スパルタです。
だからこそ、セミナー受講後の変化が即座に表れます。
一見、厳しいように思われるかもしれませんが、基本的なことをしっかり身につけるのは、生きていく上で非常に大切です。
今、働いている歯科医院の院長、先輩、同僚、患者さんから、好かれて必要とされる人財になってほしいですから。
その思いを込めて、セミナーを構成し開催しております。
運命を変えるとまでいかないでしょうが、当セミナー参加をきっかけに、仕事だけでなく人間としても成長を期待しています。
セミナー終了
終了後、みなさんで集合写真を撮影します。
セミナー開始前は不安げな様子の受講者。
中には院長に言われて、イヤイヤ参加される方もいます。
しかし帰るときには、笑顔でお礼を言ってくださる方も。
受講者の「参加して良かった」この言葉に、セミナー開催までの準備や疲れが一気に吹き飛びます。
新人スタッフの意識と行動が変わるセミナー 次回開催について
新人スタッフの意識と行動が変わるセミナーは、2024年も5月に開催です。
東京、大阪の2会場を予定しています。
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セミナーチラ見せ動画
3分バージョンの動画です。