歯科スタッフの採用に成功する3つのポイント
こんにちは。歯科専門 接遇コンサルタントの久保佳世子です。
私は、現在の仕事である歯科専門のスタッフ教育に従事する前(2001年から4年間)に、人材派遣の企業に勤務していました。
当時、5,000人の登録面接に立ち会っています。
すぐにやめない、勤務態度が良くモチベーションの高い登録者を、派遣先企業に就業先に紹介することが使命でした。
もし、すぐに辞めるような人材を紹介すれば、即クレームになることは、想像に難くありません。
ですから、必然的に人を見る目が、人の本質を見る目が養われていきました。
私が使っている独自の方法を取り入れたクリニックでは、スタッフの採用に成功したという声をたくさんお寄せいただいています。
先生は、スタッフの採用に自信がおありですか?
これまでに、1度でも採用に失敗したとお感じでしたら、ぜひこの先をご覧ください。
良い歯科スタッフの条件とは
先生方はよく「良いスタッフがほしい」「良いスタッフとめぐりあいたい」と、おっしゃいます。
もちろん、どんな業種であっても、経営者は常に「良い人材」を求めているものです。
では、先生方がおっしゃる「良いスタッフ」には、どのような条件があるでしょうか。
私が考える、良いスタッフの具体的な例をあげてみます。
- コミュニケーション能力が高い
- 新しいことにチャレンジする精神、変化をいとわない
- 院内の決まりごとを守れる
- 身だしなみが院の方針とあっている
- 時間を守れる
いかがでしょうか。
このように、ただ「良い」というのではなく、具体的な良い部分を明確にしておくと、必然的にアンテナがはられ、面接に来た相手を見極めようという感覚が鋭くなっていきます。
面接は、時間が限られていますから、すべての点をジャッジしていくのは、難しいことです。
ですが、院長として絶対にゆずれない部分を3から5に絞って判断をすれば、チェックがしやすいのではないでしょうか。
良いスタッフの条件は、先生ご自身が思うものでいいので、常に具体例を3~5つほどあげておき、日頃から既存スタッフにも周知をはかっていくことをおすすめします。
ほかにも、面接チェックシートなどを準備しておくと、見落としがなくスムーズな面接が可能となります。
面接チェックシートとは、たとえば以下のようなチェック項目を10から20ほど用意したものです。
- 第一印象は良かったか?
- 履歴書の記載は丁寧だったか?
- 声の大きさは適切で聞き取りやすいか?
一般的なマナーのほか、クリニックによって、はずせない基準などがあると思いますので、スタッフ全員で作るのも良いでしょう。
歯科スタッフの採用に成功する3つのポイント
採用に失敗しがちなケースで、よくあるのが
「急いで面接し、焦って採用する」
ということです。
急にスタッフが辞めてしまい、現場が混乱するのはとてもよくわかります。
ですが、ここで焦って採用を決めてしまうのは、さらなる不幸の始まりになるかもしれません。
採用のミスマッチは、できるだけ避けていく必要があります。
ではここで、私が考える、歯科スタッフの採用に成功する3つのポイントをご紹介します。
- 焦って採用しない(いい人がくるまで待つ)
- 面接をしたその場で採用を決定しない
- オンライン面接を取り入れる
それぞれ解説いたします。
1.焦って採用しない(いい人がくるまで待つ)
クリニックによって定着率の違いはあったとしても、スタッフの入れ替わりは、避けて通ることは難しいでしょう。
多くのクリニックでは、スタッフが退職するまでの1~2ヶ月の間に、次のスタッフを募集すると思います。
そこで良い人材が見つかれば問題ありませんが、もしスタッフの退職日までに間に合わなかったら、どうなさいますか?
選択肢は2つです。どちらを選ぶか、考えてみてください。
A.スタッフの欠員を出すわけにいかないので、多少の不安があっても採用する
B.欠員状態で仕事がまわるような工夫をし、良い人材が見つかるまで待つ
正解は、Bです。
焦りは、判断力を鈍らせます。
それに、既存のスタッフのことを考えれば、ただ人数がいればいいわけではないですよね。
人数よりも、スタッフの資質が重要です。
待つ覚悟も必要なので、欠員状態でどのように仕事をしていくか、全員で考えることも必要だと思います。
2.面接をしたその場で採用を決定しない
採用面接では、絶対にしてはいけないこと。
それが「面接のその場で、採用を決定する」ことです。
なかには
「自分は人を見る目がある」
「一度会えば、直感で良し悪しがわかる」
という方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、その方法で、一度でも失敗したことは、ありませんか?
もしあれば、次からはその場で採用しないことをおすすめします。
最初のほうでご紹介した「良いスタッフの条件」に当てはまるのか、または「面接チェックシート」の採点は優良であったのか、客観的に判断する時間を持つと良いでしょう。
3.オンライン面接を取り入れる
2021年10月に開催した無料オンラインセミナーでは、約50名の参加者の中で、オンライン面接を実施しているとお答えになった方は、わずか7名でした。
まだまだ、オンライン面接は浸透していないようですが、非常にメリットが大きいのが、インターネットを利用したオンライン面接です。
とくに、双方、時間の短縮につながる点は、魅力的ではないでしょうか。採用側は、人を迎えるための準備が最小限で済みますし、面接者は移動にかかる負担(交通費や移動時間)がなくなります。
初回の面接をオンラインにして、一次通過したところで来院していただくと、ムダな時間を使わずにすみますし、オンライン面接ですと、マスクをはずした表情も確認しやすいといったメリットがあります。
PCでもスマートフォンでも利用できるため、Zoomというオンライン会議ツールがおすすめです。
一度やってみると、そんなにハードルの高いことではありませんので、院内でリハーサルをするなどして、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
採用面接で困っていることを調査した結果
実は、2021年10月に実施した調査では、採用面接で困っていることは?の問いに対し「応募者の本質が見極められない」という答えが63%と、もっとも多く集まりました。
これが現状です。
本質が見極められないイコール「採用してみたら、思っていたのと違った」ということでしょう。
つまり、採用の成功には、面接の場で、応募者の本質を見極める質問をすることが大切です。
面接者は、ある程度、想定問答を準備しているものですから、本質を見極めるにはやはり「質問」が鍵となってきます。
思ってもみなかった質問をされたとき、人は本質が出るものです。
応募者の本質を見極める質問については、 久保佳世子の無料オンラインセミナーでたびたびお伝えしていますので、また次回のセミナーにぜひご参加ください。
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