歯科医院が、講師を招いた接遇研修を成功させる秘訣とは

こんにちは。久保佳世子です。

多くの歯科医院が、外部講師を招いた研修を実施したことがあるでしょう。

しかし、ポイントをおさえた研修をしないと、逆効果になることがあります。

ここでは、歯科専門で研修をし続けて15年以上の実績がある久保佳世子が、研修成功の秘訣について、お伝えしていきます。

外部講師を招いた研修をお考えの先生の参考になるとうれしいです。

研修テーマは1つにしぼる

接遇の研修を成功させるには、テーマを1つに絞ることです。

例えば、基本的な接遇をスタッフに身に付けて欲しいとお考えでしたら、「接遇の基本」だけに焦点をしぼった方が良いでしょう。

では、接遇の基本とは、どのようなことでしょうか。

接遇の基本とは

  • 感じの良い挨拶ができる
  • 医療人にふさわしい身だしなみができている
  • 笑顔で患者さんと接することができる
  • アイコンタクトをしたコミュニケーションができる
  • 丁寧な言葉づかいができる
  • 物の受け渡しが両手で出来る

まずは、スタッフに接遇の基本を身に付けて欲しいとお考えでしたら、上記に絞って徹底的に習得すると良いでしょう。

なぜなら、アレもコレも詰め込み過ぎると、かえってスタッフの習熟度が低くなるからです。

しかし、接遇研修のご依頼いただいたとき以下のようなことを望まれる先生がいらっしゃます。

接遇研修で、先生が望まれること

  • 気が利くスタッフになって欲しい
  • 社会人としてのマナーを身に付けて欲しい
  • 院長への態度が悪いスタッフを指導して欲しい
  • 物販の管理がちゃんとできるスタッフになって欲しい
  • いつもギリギリに出勤するので、早く出勤して欲しい

これらはごく一部で、中には接遇とはかけ離れた要望をおっしゃる先生も少なくありません。

このような時に、よく申し上げることがあります。

「1回の研修で、アレコレと詰め込むと、混乱しかえって受講者の習熟度が低くなります。したがって結果的に、研修効果が薄くなります」

わざわざ講師を呼んで費用を出すのであれば、1回の研修でアレもコレも解決したいと思われるのは、当然のことでしょう。

そのお気持ちは、とても理解できます。

しかし、1回の接遇研修で全てを解決するには限界があります。

わかりやすく言うと、例えば、お腹が空いているからと言って、お寿司も焼き肉もラーメンも1度に食べきれないですよね?

1回で全てを完食できないのと同じです。

ですから、研修テーマは1つにしぼった方が良いでしょう。

接遇研修でスタッフのモチベーションは上げたい

接遇研修で、「スタッフのモチベーションを上げたい」「モチベーションは上がりますか?」よくお尋ねいただきます。

結論から言うとモチベーションは上がります。

研修中、研修後にモチベーションが上がっていたという表現が正しいかもしれません。

この接遇研修自体は、モチベーションに働きかけるための研修では無いので、もし、スタッフのモチベーション自体を上げたいのであれば、「モチベーション向上研修」を受けた方が良いです。

しかし、接遇研修で、間接的にモチベーションを上げることは可能です。

間接的にモチベーションが上がる理由

  1. 自信がつくからモチベーションが上がる
  2. 仕事にやりがいを感じモチベーションが上がる
  3. 褒められてモチベーションが上がる
  4. 講師の熱意がモチベーションを上げる
1.自信がつくからモチベーションが上がる

多くのスタッフは、教育を受けずに「自己流の接遇」を日々、実践しています。

ですから、自分の接遇が正しいのか、間違っているのか不安を感じなから、患者さんと接しているスタッフは少なくありません。

接遇研修を通じて、自分が出来ている点が確認できると大きな自信へと繋がります。

同時に、正しい接遇を理解することで、自信を持てるようになるので、必然的にモチベーションが上がるのです。

2.仕事のやりがいを感じモチベーションが上がる

先生が「仕事の使命感」や「やりがい」伝えても、なかなかスタッフには伝わりません。

残念ですが、身近な先生よりも外部講師が「仕事の使命感」や「やりがい」伝えたほうがスタッフの心には響きます。

3.褒められてモチベーションが上がる

講師は、指導もしますが、同時に受講者が出来たときはタイムリーに褒めます。

指摘や指導ばかりでは、スタッフのモチベーションが上がりません。

プロの講師は、この「褒める」と「指導」を上手に使い分けています。

また、研修後に学びを実践して患者さんから褒められてモチベーションが上がるケースも多いです。

この成功体験を積むことが一番のモチベーションになります。

4.講師の熱意がモチベーションを上げる

当然ですが、講師は熱意を持って受講者と接します。

研修スタート時は、受講に対して消極的だったスタッフも講師の熱意に触れて、時間の経過とともに受講姿勢が変わります。

講師の熱意が伝われば、スタッフの意識と行動が変わり、結果としてモチベーションが上がるのです。

1回の接遇研修を成功させる秘訣とは

以上、外部講師を招いた研修の導入をお考えの先生の参考になるとうれしいです。

繰り返しになりますが、「研修テーマは1つにしぼる」のが良いです。

もちろん、依頼した講師には、今の医院の状況や、どうしたいかは、しっかり伝えて下さいね。

ベテランの講師なら、先生のご要望を聞いた上で、最適なプランや研修をカリキュラムを提示するでしょう。

しかし、講師との相性もあるでしょうから、「違うな?」と違和感を持ったら、他の研修会社や研修講師を探してください。

もし、接遇研修にご興味がおありでしたら、下記をご覧になって下さい。

ご依頼いただいた98%の先生に選ばれている研修です。

ビデオチェック付き接遇マナー研修
https://essence-4c.com/training/training1/

ビデオチェック付き接遇マナー研修

歯科医院のためのクレーム応対3つの極意!超・実践セミナー

東京開催:2024年11月10日(日)10時~16時